| 第二回 地車の構造の彫物 平成19年1月21日 於:岸和田だんじり会館 |
今回は2班に分かれ、地車会館に展示・保存されている3台の地車を利用し、
岸和田特有の地車が成立した過程や彫物の歴史について学びます。
講師は萬屋誠司先生。

いよいよ「だんじり会館」に突入です。

まずは岸和田型最古の地車「五軒屋町」の地車。
製作は文化・文政期(1804〜1830)と推定されています。
明治になって岸和田城下各所にあった門がなくなるまで、大きな地車が通れるようにと
岸和田の地車にはカラクリが取り付けられていました。
今日は、そのカラクリを特別に動かせていただきます。

まずは、大屋根を下げるために後方へ小屋根を摺り出します。
『おお〜!!』と歓声とどよめきが。
現在の地車は屋根が動くことはないので相当びっくりした様子でした。
この小屋根を移動させるための地車後方の出っ張り(摺り出し鼻)が、現在の地車にも残っている
との説明がありました。

まずは地車後部にはるカラクリ操作綱をグッと引きます。

次に、大屋根を支える四本柱にはめこまれた木栓を抜きます。
綱を緩めると、何と!大屋根が下がってきます。感動の瞬間です。

ぺったんこになった地車

岸和田型の地車は、台に立てられた柱と、それよりも内側に沿わせた柱があります。
地車を上下させるために考案されたこの工夫。
現在の地車にはカラクリはありませんが、この内側にきゅっと入り込んだ柱の構造は
現在も受け継がれており、この様式が岸和田型地車の特徴との説明を受けます。

柱が内側にあるために、屋根を支える組み物が何段にも広がっています。
また、この時代は、徳川幕府成立事情に関する書籍や演劇が禁止されていたため、
地車の彫物も「三国志」や「源平物」に限られていたとの説明を受けます。

綱を引き大屋根を元の高さに上げていきます。

定位置で木栓を入れてカラクリ完了。貴重な体験でした。
ここで、大スクリーンで地車の映像を約10分。


次に天保12年(1841)年に製作された「紙屋町」の地車を見学。
なんと、平成2年まで現役で曳行されていたとのことです。
先ほどの木栓部分は獅子の彫物が施されていました。少し古風で味のある地車でした。

最後に、明治34年(1901)に製作された「沼町」の地車を見学。
この地車は「源平合戦」の物語で統一されています。
現在、皆んなが好きな「悟空(ドラゴンボール)」や「ルフィ(ワンピース)」のような、めちゃくちゃ強い
主人公や仲間達が大活躍する場面が彫られていると、わかりやすい説明をいただきました。
もう片方の班は来週からの地車見学の予習。
『地車名所独案内』』を参考に、宮三町、天二町に関する基本情報(製作年代、主な彫物など)
を予習用紙に記入していきます。




お父さんやお母さんに手伝ってもらって、難しい漢字もしっかりと書き写すことができました。
12時前には二班が合流。
萬屋先生への質問と本を使っての復習。
『今日一番印象に残ったことは?』と聞くと、子供たちは揃って『カラクリ』との返答。
貴重な体験が出来ました。



今日は覗くことができなかった地車内部のカラクリが掲載されています。
森田先生による「だんじりの笛」教室。前回の復習に続いて、小太鼓の基本的な拍子に合わせて必ず吹かれる旋律の練習。

まずは前回の復習から。呼吸が大切。

小さな指で頑張ります。

小太鼓の拍子に合わせて皆んなで練習。

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次回は城下町に繰り出します。
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